レバレッジ

為替レートのトレンドの見方

為替レートに限りませんが、相場にはトレンドという上がり下がりの傾向が常にあります。
これは、後になってデータを見るとわかるもので、今現在のトレンドがどうなっているのかはわからないのが普通です。
また、トレンドを見る時には、一定間隔で区切ったデータを使うことが多いのですが、その時間間隔の取り方により同じ時点の同じ為替レートでもトレンドが違って見えてきます。

一番有名なトレンドの見方は、移動平均線というチャートを使うことです。
この移動平均線の考え方は、過去の一定期間のデータの平均を使うことで大まかな傾向をつかもうというものです。
ここでは、時間間隔を日単位として、毎日の終値データを使って説明します。

まず一定期間を任意に決めておきます。
ここでは13日として、過去13日分の終値のデータを全て足し合わせます。
これを13で割ったものを、その日の移動平均値とします。

これを過去何日か分に対して適用してグラフにしますとなめらかな曲線が出来上がります。
この曲線のグラフのことを移動平均線といい、この例では13日移動平均というように過去の一定期間(ここでは13日)の日数を前に書いて表します。
日数単位の移動平均線には、5日線や25日線などがよく使われますが、この日数は色々と変えることでできます。

基本的な使い方は、2つの異なる日数の移動平均線の様子を見ることです。
例えば、5日線と25日線の2つの移動平均線を使ったとします。
ここで、5日線の曲線が25日線の曲線を下から上に突き抜けたときにトレンドは上向きに変わったとして、逆に上から下に突き抜けた時にはトレンドが下向きになったと見るわけです。

時間間隔を日単位とした場合には、日単位でのトレンドという事になりますが、この時間間隔は、週単位、月単位など長いものでも良いですし、時間単位、分単位のような短いものでもかまいません。
このように異なる時間単位で移動平均線をみますと、同じ時点の同じ為替レートのトレンドでも異なってきます。
FX業者の取引システムに付随しているチャートの中には、ローソク足とともに移動平均線のチャートも同時に表示していることがままあり、取引の時の参考にしている人も多いようです。

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