レバレッジ

レバレッジとFX取引

レバレッジという言葉は、梃子のレバー(lever)から来たもので、少ないお金で大きな利益を追求できる取引などを表す時に使います。
このような取引では、自分の持っている金銭を担保として、どこか他からお金を借りてきて取引を行うことになりますから、自分の持っているお金に比べて取引金額を大きくできます。
このようにどこか他からお金を借りてきて行う取引のことをレバレッジを効かせた取引などといいます。

ところで、FXの取引は、業者に一定の金銭を預けることで、通貨ペアの交換(売買)を行うものですが、実際の取引では、交換する元の通貨を用意する必要はなく、交換した先の通貨を受け取ることもありません。
取引は、通貨ペアの交換の約束をするもので、その担保として証拠金を預け入れることになっているわけです。
このような取引は、商品先物や株価指数先物などの取引でも使われていますが一般に証拠金取引と呼ばれています。

証拠金取引としての先物取引とFXの取引では、若干異なるところもありますが、決済をする時には、反対売買による場合がほとんどですから基本的には同じものです。
このような証拠金取引では、担保として預けてれる証拠金の額よりも取引される(通貨などの)総額を大きくできるますが、例をあげてみますと次のようになります。
例えば、米ドル円の通貨ペアの取引では、50万円ほどの証拠金を預けておきますと、最大で10万米ドル(約一千万円)相当の通貨ペアの取引ができます。

この場合、一千万円と50万円の比は、20:1 ですから、証拠金の20倍の取引ができる事になります。
このような倍率のことをレバレッジ倍率と呼んでいます。
日本のFXにおけるレバレッジ倍率は、以前であれば20倍などという低倍率でなく100倍を超えるような取引もできたのですが、近年になり規制されたために、このように低くなりました。
このために高レバレッジ倍率で取引できる海外の業者を使う人も珍しくないといいます。

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