レバレッジ

FX取引は利益は大きいが反対に損する事も大きい

FXは外国為替証拠金取引といわれるもので、業者に証拠金というお金を預けいれて、それを担保に外国通貨の売買の契約をすることです。
実際に外国通貨の売買(交換)は行われないので、書類上取引が行われたという事になります。
この売買の契約は、一般的に行われている店頭取引という業者との相対取引では、期限がありません。

この契約を解消する時には最初の売買契約と反対の売買を行います。
さて、このような証拠金取引は売買の契約ですから、業者との取り決めがあれば証拠金の額の何倍かの取引をすることが可能になります。
この倍率のことをレバレッジ倍率と言いますが、今のFX取引では最大25倍の取引ができるようになっています。

取引金額が大きくなりますと為替レートの動きで発生する取引の損益も大きくなります。
例えば、証拠金を50万円預け入れたとしますと、米ドル円の取引では10万通貨単位(10万米ドル)の売買ができます。
1米ドルを100円で売ったとします(10万米ドルを売って1000万円を買う)と証拠金の20倍の取引をしたことになります。

為替レートが1米ドル103円となったとしますと、10万米ドルが1030万円になるわけですから、10万米ドルを買い戻すためには1030万円必要になりますので、30万円の損になります。
もし、証拠金と同じだけの取引金額の同様な取引をしたとしますと、5千ドルを売って50万円を買うという取引ですから、損失は15000円ですみます。
これがレバレッジ倍率の高い取引の怖いところです。
しかし、逆に1米ドルを100円で買ったとしますと、今度は利益がそれぞれ30万円と15000円となりますので、レバレッジ取引の良い所が現れてきます。
この例でわかるようにFXの特徴であるレバレッジ取引は、上手く行きますと短い期間で証拠金が何十パーセントも増えますが、逆に証拠金をあっと言う間に失くしてしまうこともありますので、ある程度の取引の技術を知った上で行うようにしたほうが良いと思います。

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