レバレッジ

FX取引での失敗事例

クリック365という取引所(東京金融取引所)に上場されているFXがあります。
この中に南アフリカランド日本円という通貨ペアがありますが、数年前のその週の終わりに、ASK 11.5円, BID 8.4円という価格提示が突然現れました。
これは、(このようなことが起こるとFXは終わりますが)米ドル円で換算してみますとASK100円, BID70円というようなもので、もし、買いポジションをもっていたらその人たちは全員が終わっているとも言える価格提示です。

実際、次の週のはじめに、このときに南アフリカランドの買いポジションを持っていた人たちは、ストップロスにかかりそのポジションが解消されてしまったということです。
それによっての損失は為替レートで見て10パーセント程度と見積もられていますが、実際にFXの取引をしている人はわかると思いますが、為替レートの10パーセントの損失は、取引のレバレッジ倍率にもよりますが大失敗と言ってもよいものです。
だいたい外国為替の変動率は低いですからストップロスを入れておくとしても通貨レートの1パーセントでも大きいくらいですから30パーセントの為替スプレッドの提示がでてくることは常識的には考えられないことです。

しかし、実際に起きてしまうのが日本の取引所というわけで、後で大問題となったものでした。
このような例は特殊なものと捉えがちですけれども一瞬とも言える時間で大損害を(それも取引所の怠慢な取引システムのおかげで)得ることが実際にあるということで覚えておいても良い事例ではないでしょうか。
個人のFX取引で失敗した場合も現象的には上記の例と同じことがほとんどでしょう。

大きな為替レートの変動に際して損失を出しているポジションの解消を自ら遅らせることや上記の例のように解消がしたくてもできなかったりすることで損失を大きくしてしまうというものです。
自分でいつでもポジションを解消できる場合には、先々の根拠のない期待を捨てて損を確定することで次の新しい機会に進むことができます。
しかし、なかなか早めに損を確定するという事は凡人には難しいことなのも事実です。
失敗を繰り返さないためにも、他の人のFX失敗談などを参考にするのもおすすめです。

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