レバレッジ

FXの手数料は安いのか

FXの取引にかかるコストは、店頭取引と呼ばれる一般的な取引の場合には、業者の提示する為替スプレッドと取引手数料の二つがあります。
ただし、現状では、取引手数料をゼロとしている業者が大半ですから為替スプレッドだけと考えても良いでしょう。
他には、取引した通貨間の金利差を調整するスワップポイントがあります。

為替スプレッドは、(店頭取引における)業者の売値(顧客の買値)と業者の買値(顧客の売値)の差のことをいいますが、業者の売値が業者の買値より必ず高い値がついていますので、業者側に有利になり、これが取引時の業者の収入(手数料)となります。
この為替スプレッドは、同一の業者でも取引する通貨ペアによって違っていますので、それによって取引コストも違ってきます。
一般的に為替スプレッドの狭い通貨ペアは、米ドル円であることが多く、1通貨単位あたりでは、1銭前後となっています。

これは、1米ドルが100円としますと、往復で1万分の2程度ですから取引金額の0.02パーセント程度が手数料と考えられます。
10万通貨単位では、約1000万円の取引金額となりますので、往復で約2000円が手数料分になると計算できます。
このような額の手数料が高いのか安いのかは為替レートの変動率によるところが大きくなります。

実のところ為替レートの変動率は株式のそれと比べますと低いですから、株式の手数料と比べますとそう安いとはいえないと思いますが、高いともいえないでしょう。
スワップポイントは、金利差の調整のために日々支払ったり受け取ったりするお金のことですが、これは、業者により支払額と受取額が同じであったり違っていたりします。
多くは違っていて、支払額のほうが受取額よりも多いことが普通です。

また、金利が極端に低い通貨ペア同士では、受取額がマイナス(支払うこと)になっていることもあります。
スワップポイントの支払いは、現在の金利環境ですと最大でも年間に取引金額の4パーセント程度ですから一日に直しますと0.01パーセント程度です。
これは、取引手数料と同じ桁ですから10万通貨単位で1000円程度となります。
また、受け取る場合はもう少し少なくなります。
FX取引についてまだ不安だという方は、こちらのFXの注文方法についての基礎知識も参考にしてみてください。

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